2006年03月31日
私の転機となった一言!
「三十年前に家を建ててやったのはオレだ。この三十年間、台風が来たと言えば雨漏りの修理をしてやったり、色々面倒を見てきたんだ。それが何だ。息子が結婚して家を建替えすると言うんで『よし』と力を入れていたのに、私には何の相談もなしに、家を壊してハウスメーカーで家を建てやがった。」

私が参加したセミナーで、講師の先生が取り上げられた、ある工務店の社長さんの話だそうです。お客様の気持ちと立場、工務店の現状を現したよい事例です。皆さんもこの事例に近い話を一度は聞かれた事があるのではないでしょうか?

この工務店は確かな技術があるかもしれません。しかし息子さん夫婦は、自分が建てたいイメージの家はこの工務店で実現出来たのでしょうか。親の立場から言えば、お世話になった工務店を差し置いて、ハウスメーカーで建てるのは相当悩まれたのだと思います。しかし最終的には息子さん夫婦の意思を尊重されたのでしょう。

お客様には世代交代が起こり、今までの関係がなくなっていきます。お客様のニーズもどんどん変化し、これまでのお客様がお客様でなくなっていくのです。

最近のお客様は自分の求めるものが明確ですし、インターネットから簡単に情報を手に入れる事が出来るようになりました。また、お客様の方が建てる側よりもよく知っておられる事も増えました。工務店を選ぶ基準も多様化し、ある意味では明確になってきたのです。

「お客様のニーズに対応出来ない工務店は、建築業界から撤退しなさい!」

突然、講師の先生はそう言われました。

「そんな工務店は営業していく資格がない!」と明確に言われたのです。

私は一瞬、「ドキッ」としました。

果たして自分はどちらの工務店に当てはまるのか?正直、焦りました。

セミナー終了後、色々考えさせられました。

「自分は今までハウスメーカーに妬みのような感情を抱いていたのではないか?」

自分を省みないで愚痴をこぼす自分が、恥ずかしい気持ちで一杯になりました。

「確かに、先の見えない工務店がお客様の大切な財産である何百・何千万のお金を扱う資格があるのだろうか?」

「私達は社会的に重大な責任を課せられた仕事をしているんだ。」

「お客様に自信を持って提案できる日々の勉強と、ゆるぎない信頼関係を築く努力が必要だ。」

そう強く思いました。

このセミナーは普通に建築業界を過ごしていた時に、私の大転機となった先生の一言です。

他の工務店の方にもぜひ考えて頂きたい事例だと思い、掲載いたしました。


 
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