2006年03月13日
シックハウスにならないために〜住宅の歴史〜

なぜシックハウスが発生するのか?

昔はシックハウスなんてなかったのになぜ?


それは住宅様式の変化に原因があります。

シックハウスの対策を考える前に、まず住宅様式の歴史を考えてみましょう。

図は簡単な住宅モデルです。「冬の暖房時」を例にあげています。


■古来からの日本家屋での採暖住宅





【特徴】
田の字型の間取りで間仕切はなく、襖や障子・欄間で仕切られている。
部屋ごとの隙間が多く、空気が対流しやすくなっている。
採暖方法は「囲炉裏」や「火鉢」など、火を皆で囲んで暖を採り、
基本的に部屋を暖房するという概念がなかった。
家屋の材料が土壁と無垢材で造られているので調湿性に優れ結露は発生しない。
また有害物質を含んだ材料は使用されておらず、シックハウスはなかった。

【暖房時】
和室Aでは囲炉裏の周辺だけが暖められ、部屋全体は暖かくならない。
囲炉裏のない部屋との温度差がほとんどない

【就寝時】
もともと部屋ごとの温度差がほとんどないので、囲炉裏の火を消しても
結露は発生しない。


■高度経済成長期から近年までの住宅



【特徴】
部屋の冷暖房効果を上げるために、部屋ごとに間仕切が設けられた。
また「プライバシーの保護」が積極的にうたわれ、個室の概念が浸透。
高度経済成長のシンボルでもある「家電製品」の普及で、冷暖房機器が家庭に登場した。
さらに高度経済成長期の爆発的なマイホーム建設の需要を支える、安価で効率的な
「新建材(合板類)」が登場。
塗料・接着剤・防腐剤など、
有害物質を多く含む「新建材」が家庭内に。
住宅建材の合理性を求めた結果、シックハウスが多発。
結露により、住宅の寿命は約30年以下にまで落ち込む。
また結露はカビ・ダニを発生させ、シックハウスの要因にも加担。
現在、当たり前のように行われている「布団をベランダに干す」という風習はここから始まる。

【暖房時】
間仕切られた小部屋を暖房するので、直ぐに暖かくなる。
しかし周りの部屋や外部との温度差が非常大きく、暖房した部屋の周辺壁に結露が始まる。
また部屋ごとの温度差による「ヒートショック」と呼ばれる高齢者の家庭内事故が多発。

【就寝時】
暖房している部屋の暖房を消すと、部屋の温度は一気に低下。
部屋の湿度が飽和状態になり、部屋全体の結露へ。
明け方には窓ガラスや壁が水浸しに。


■今後、要求される理想的な住宅





【特徴】
家全体の「高断熱」と「高気密」により、冷暖房効果が大きい。
年中、エアコン1台で冷暖房効果を期待できる。
一年中、エアコンを可動させるので、「暖房時」も「就寝時」も同じ室温。
部屋ごとの温度差がないので結露は発生しない。
昼夜を問わず、家全体の温度は一定なので、結露は発生しない。
結露がないので、カビ・ダニはほとんど発生しない。
しかし、外気より密閉空間となるため、空気を還流させるための計画換気が不可欠。
また有害物質を含まない材料の選定が必要。
部屋ごとの温度差がないので、「ヒートショック」による家庭内事後が防止できる。



■結露に強い工法「外断熱」

シックハウスの最も大きな要素は二つ。

●ホルムアルデヒドなどの有害物質
●結露により発生するカビやダニ


この問題を解決するには、

「高気密」「高断熱」の実現できる工法で、

有害物質をなるべく含まない材料の選定が必要です。

この「高気密」「高断熱」に最も有効なのが

「外断熱工法」だと私は考えます。

私の目指す住宅は外断熱工法で、自然素材もふんだんに使っております。

詳しくは、別章「工法のこだわり」〜外断熱〜をご覧ください。




 
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